自宅のリフォーム中に住む場所について
戸建ての住宅をリフォームするときには、仮住まいを用意して一時的にそこに移り住むというケースがよくあります。どんなときに仮住まいが必要なのか、また住む場所はどうやって決めればいいのか、今回はリフォーム中の仮住まいについて解説します。
仮住まいが必要なリフォームとは
部屋の建て増しなど部分的なリフォーム、屋根や外壁の張り替えや塗り直しなど屋外の工事なら、リフォーム中もそのまま家に住み続けることが可能です。
ただ、これらでも騒音や作業者の出入りが気になって落ち着かないという方はいるでしょう。間取りを変更したり、普段、生活をしている居間や寝室にリフォームが及んだりする場合には、そのまま住むのはかなり困難になります。
騒音だけでなく、埃や塵が舞い、塗料の薬剤が健康に害を与えることもあります。水回りを工事するときは水道を止めるので、風呂やトイレが使えなくなります。電気やガスを止めることもあります。仮住まいへの引越しが必要かどうかはリフォーム業者と相談するのが確実ですが、工事に1週間以上かかるなどある程度大きな規模のリフォームなら、仮住まいをしたほうが快適でしょう。
リフォームの期間によって住む場所を選ぶ
では、仮住まい先はどんなところを選べばいいのでしょう。リフォームにかかる期間によって、次のような候補が考えられます。
ホテルに宿泊する
1~3日程度、家を空けるだけですむリフォームならホテルに宿泊するのが一般的です。
ウィークリーマンションに宿泊する
1週間~1ヶ月程度で終わるリフォームなら、ウィークリーマンションを利用すると便利です。週単位で契約ができ、家具・家電付きの部屋も選べます。
マンスリーマンションに宿泊する
リフォームに数ヶ月かかる場合にはマンスリーマンションを利用するといいでしょう。他に、アパートを借りてしまうという方法もありますが、数ヶ月単位で契約できる短期契約物件を探すのはやや苦労するかもしれません。
住まいの地域の選び方
仮住まいの所在地はどうやって選べばいいのでしょうか。注意しておきたいポイントは次のとおりです。
リフォーム中の自宅付近を選ぶ
リフォーム中も工事の進捗状況はチェックしたいものです。近隣への迷惑がかかっていないかも気になるところなので、何かあればすぐに駆け付けられるくらいの近所に仮住まいがあれば何かと便利でしょう。
学校や職場へのアクセスを重視して選ぶ
子どもが小さければ通っている学校から遠くなるのも不便です。歩いて通えるような距離の物件を探してみましょう。学校のことを気にする必要がない場合でも、職場などへのアクセスは考慮に入れておくべきでしょう。
費用を重視して選ぶ
一方、家賃などの費用を抑えることを重視して、とにかくなるべく安い物件に住むという考え方もあります。例えば住居が都心に近い場合は、最寄りの駅があるのと同じ路線の郊外にあたるエリアを選べば、安い物件が見つかりやすいでしょう。同じ路線ならリフォーム中の様子を見に来ることも、それほど大変ではありません。職場へのアクセスも、距離は長くなりますが、自宅から通っていたときと同じ経路が使えるはずです。
リフォーム中に住む場所は、仮住まいといえども、そこが生活の拠点になります。どうせ数ヶ月だから……と妥協するのではなく、生活ペースを維持するためにもある程度、こだわりを持って選ぶべきです。上記のポイントを参考に、希望にぴったりな物件を探してみてください。